ジャスパーの若者 #49
この前一緒にパイク釣りをしたベンの車。
ここジャスパーでは、冬の雪道にスリップのしにくいヘビーな車を所有する人が多い。
アウトドアでも活躍するし、荷物もたくさん積み込めるこのトラック型の車は、ジャスパーの人口に対する比率としては、かなりの数だ。
日本ではなかなか目にすることのないサイズだが、実際に乗り込むとさすがの安定感。
(アメ車ということで、維持費と燃費については、まあご想像通り)
兎にも角にも、ベンはこの車を所有している。
彼は18歳。
まだ高校生。(もうじき卒業)
船もある。
もう一曹ある。
僕は正直驚いた。
日本で、アメ車乗って、船持って、釣りに生きる。。。
そんな高校生聞いたことない。
ベンはこう話す。
「ここジャスパーは、やることがそんなにないんだ。だから、若い奴らはお酒やドラッグで楽しいと感じてるんだ。俺はそんな無駄なことにお金を使いたくない。釣りができればそれでいい。」
カナダでは若者のドラッグやうつ病など、深刻な問題を抱えている地域が多い。
目の前にある自然を存分に楽しむことができれば、全部解決できると思うんだが。
自然と生きる。
そんな素晴らしいことができる街、それがジャスパー。
パイク釣り Talbot Lake vol.3 "パイクを食らう" #48
僕が釣った中で一番大きいパイク。
(写真 : パイク推定60cm超)
お腹のふっくら膨れた、脂がのってそうな一匹だ。
でも見た目、美味しそうか?
僕個人的な意見は"NO"。
こんなん日本で釣っても普通に食わない
臭くて、スライミーな表面。
ぬるぬる。
しかしまあ、とりあえず食べれないこともないみたいなので
"百聞は一見に如かず"
新しいモノも試しよう。
ベンのアドバイスで、肉厚な部分だけさばいてそこだけ食べることにした。
真ん中は骨だらけだそうだ。
家に持ち帰り、
さて、まずは臭いから洗うか。
そう、本当に生臭いというか、川臭いというか。。
たっぷりの塩で洗いながら、臭みとぬるぬるを取り除こうとするが
どれだけ洗っても取れない。
(捨ててしまおうかとも思ったが)あることに気づいてしまった。
鱗ある。
どれだけ洗っても、
一枚もめくれることなく鱗がびっしり付いてるため気づかなかったが、
身全体にびっしり・ぎっちりくっついてるではないか。
全部綺麗に鱗を取り除き、(本当ぎっしりついてる)それでも少し臭いは残っていたため
手元にある香辛料をぶち撒け
グリルにぶち込み
待つこと15分
"パイク イタリアンバジルのグリル焼き"
完成。
臭みは無くなって、(香辛料のおかげ)脂もしっかりのってて
うん、美味い。
用意して炊いておいた白米で一気に食らう。
ありがとう、パイク。
パイク釣り Talbot Lake vol.2 "釣りの模様" #47
朝早くから集合して、タルボットレイクまでドライブし、
車からボートを降ろし
椅子二脚
ライフジャケット二着
釣竿4本
モーターやオール等々
全部どさっとボートに詰め込んだらいざ出港。
(写真:釣り風景 on the Talbot Lake)
ボートを走らせ、パイクが潜んでいそうな茂みを目指す。
茂み付近に投げ込み、糸を巻く。その繰り返し。
キャスト&リール。
そうして、腹を空かせたパイク呼び起こし、誘惑する。
愚かなパイクは、偽物の生物とは気づかずに
”がぶり”と 大きな口を開けてルアーやフライに食いつく。
(写真:フライを丸呑みしたパイク上部)
引き上げてみると、ほら、丸呑み。
でっかい口広げて、彼のフライを取り戻す作業に。
この日は、僕が4匹、ベンが5匹くらいか?
とりあえず釣りでしか味わえない"ブルブル"を存分に楽しませてもらった。
国立公園の釣りの掟に従い、
一匹だけ、パイクを持ち帰ることにして、
ゆらり岸をめがけて、湖の上クルージング。
(写真:湖の上の帰り道)
天気は申し分なく、
ジャスパーの超自然はいつも通り壮大。
湖上の風は清々しく、
まさしく、風光明媚。
釣れなくても幸せだろうに、
釣れたから200%完璧な一日だ。