EDITH CAVEL SNOW HIKING vol3 #27
朝6時半に起床し、Glacier(氷河)を拝むためにもう3kmほどの雪道を歩みだした。
ここ最近誰も足を踏み入れてないのが明らかに分かる新雪だ。
この上でスノーシューを脱いだら全身が埋まることは間違いない。
(やってみたい気もするが、その時は寒すぎて、しかも軽く寝ぼけていてそんな余裕もなかった)
スノーシューを履いてさえも、20-30cmくらいはズボズボと沈んでいく。
そしてなぜか、それと同時に、自分の心も高まっていく。
ズカズカと。
昔から、人があまり行ってなさそうなところに行くと興奮する性格だ。
純粋に、ただただ雪道を歩くのが楽しい。
誰の足跡も、動物さえもいないこのだだっ広い新雪の上を。
普段の登山道なんて雪の下だ。
どこを歩いたっていい。
小さい木々の上も歩いた。
わざと斜面を歩いた。
雪丘に登って遠回りもした。
"自然と遊んでいる"
そう感じずにはいられなかった。
そして、いつの間にか目の前には、青々と永遠に氷り続ける"Glacier"が。
太陽の光が、なぜかその氷河だけを照らすように降り注ぐ。
ありがとう、EDITH CAVEL。