ジャスパーアーティスト Rico -vol.1ひかり絵- #43
僕の住む町、ジャスパーで活躍するアーティストRicoさんの展示会に行ってきた。
まだ雪の降り注ぐ初春の頃である。
"ひかり絵"とは光と和紙を使ったアートのことで、Ricoさん自ら思いついた作品方法。
和紙を重ね合わせ、後ろから光を当てることで、一枚の絵に遠近が出てくる。
和紙の持つ"柔らかい"感じをものすごく上手に用いた手法であり、
Ricoさんの持つ"柔らかい人柄"だからこそ生まれたアートだと感じた。
(実際にRicoさんとお話させてもらったが、本当に”ふわっ”と柔らかい人柄)
この鳥の羽はえぐいくらい繊細。
僕が見た作品は、ジャスパー近郊で見られる動物の様子や、美しいピラミッドレイクの景色など、ここジャスパーの大自然から多くのインスピレーションを受けているのを感じられる。
"アート"と言うと、少し異次元のイメージを持ちやすいが、
毎日僕たちが生きる日常から、どれだけ”新しいものや美しいもの”を発見できるかが、
その人の"感性"であり、それはきっと誰にでも持ち合わせているものだと思う。
Rico
武蔵野芸術大学でVisual Communication Designの文学史号取得。
オランダアムステルダムにある芸術大学でFine Artの文学史号取得。
その後、ジャスパーに移住し、様々な作品を生み出している。
枯れ潤う Medicine Lake #42
Medicine Lakeは僕の住むジャスパーから車で30分ほど走ったところにある湖である。
この湖は他のとは異なり、湖の水量が季節によって増減する。
冬場は湖と呼べるような姿はなく、そこにはより高地から流れる川だけが残る。
そして、春から夏にかけて雪が溶けるにつれて、だんだんと水嵩が増してくる。
なので、ここメディスンレイクは最後に釣りが解禁される湖である。
秋になり、水嵩がまた減り始める頃
フィッシャーマンたちは、皆ウェイダースーツを着て
ぐちゃぐちゃの沼みたいな湖底を歩き、
フライフィッシングロッドを前後にスイングさせているらしい。(今年参戦予定)
ジャスパーには湖がいくつもあり、
各湖で釣りやカヌーが盛んに行われている。
中には、登山途中にしか見れない湖も。
そういったところでテントを設営して
釣りをしながら
数日静かに過ごしたいものだ。
何気ない街の風景 #41
朝7時まで麻雀をした後の帰宅途中に撮影。
単なる一枚の写真だが、春になりかけるすがすがしい朝だったのを覚えている。
8時間ほどの4人麻雀で久しぶりに一人負けし、
外に出た途端、目に強い刺激。
目がくらむ中、自転車をこぎ出し
ようやく太陽の光に慣れてきた頃
目の前にそびえ立つカナディアンロッキー。
その神々しく輝く姿に、再度感動し
思わず立ち止まり、
ポケットからiPhoneを取り出して撮影した一枚。
朝の清らかな空気のため、より一層綺麗に見えたのかもしれない。
こういう日々の小さな感動を忘れないように
こういう日々の小さな感動に気づける心を